「それで北辰会館の底を知ったと思ってもらっては困る」その声がしたのは、決着がついたとき。植木の陰からであった。脚を押さえる姫川から視線を離し、その方向へ構え直す椎名。現れたのは、正調の道着に身を包んだ立脇如水その人であった。「スーツ姿で小奇麗に始めたから本気ではなかった、などとは言わない。しかし、北辰会館の本気はそんなものではないことを教えたい」如水は二度協調した。柔道を捨て、これこそは、と居場所に定めた北辰館である。その空手を軽んじられるのは、己を見くびられるのと同義である。「構えろ」 UP主:片岡 友人α:椎名 友人γ:如水・藤巻 mylist/16093746 文七「先生、やっぱり門に鍵つけましょうよ」