〔まえがき〕現代でも幻(まぼろし)のアトランティス文明の実在を信ずる者は多い。特に、20世紀前半にアメリカで活躍したE・ケイシーによる大量のライフ・リーディングによって、かつてのアトランティス人が大量に現代文明に生まれかわっていることが知らされて以来、ケイシーファンがアトランティス・ブームの中心にいるようだ。もともとは、古い文献としては、ギリシャの哲学者プラトンが、2,400年前にエジプト遊学時に、エジプトの神官から、「9千年前に地中海のジブラルタル海峡の外洋にアトランティスという大陸があったが、神の怒りに触れて一夜にして海没した」と伝え聞いたという伝説が記録としては最古のものである。E・ケイシーなきあと、一万年以上前の文明の「リーディング」に挑戦したのが本書である。