□「ここがあたしの家だよっ」女に連れられ、のこのこついてきてしまったわけだが…家? 豪邸の間違いじゃないのか? そう感じるくらいの大門が目の前に聳え立っていた。「おい。あんた、名前は?」俺の質問に、女はあどけない笑みを湛えながら「王桃だよっ。あたしのパパは昔、世紀の大盗賊だったんだ。凄いでしょっ」胸を張ることか? いや、それよりそのル○ンよろしくな親父の名前はひょっとして…王令公?「お前、これだけ恵まれてるのに何で盗賊なんかやってんだ。必要ないだろ」普通、盗賊ってのは明日の生活にも困る奴が仕方なくやらかすもんだろ。しかし王桃はさも当然のことのように「だって、その方が楽しいじゃないっ」と悪戯っぽく笑った。俺は何も言えなかった。 □前 sm14715976 ← mylist/21305479 →次 sm15030270