私は椅子に腰かけ、両の手をNPCのキーボード上にそっと佇ませていた。しかし、さっきから指は寸とも動かない。この格好で、一体何分経過したのか。まるでただの屍のようだ。タイトルはすんなりと決まったのだが、説明文の方に差しかかった途端にこの体たらくである。俺は昔から文章を書くのが苦手なのだ。勘弁してほしい。どうしよう。なんて綴れば良いのだろうか。私は特に文字にしたいこともないのですが。・・・ちょっと待てよ。そもそも私が普段使っているこの言語で綴って良いものか。読む人もこの言語に卓越していると、どうして言い切れるのか。そんなのは私の勝手な信頼に過ぎないではないか。それでいいのか。答えは出ない。でも、ひとつだけ、綴りたいことができたぜ。 「次こそ本気出す。」