【艦これ】水没棲艦【アーマードコア】

【艦これ】水没棲艦【アーマードコア】

命が冷えてゆく。扇動家の熱もまた、同じように。水底に沈んだ天才は誰にもみつけられることなく最期を迎え、ただひとり残された巨人もその身体に想いを抱きながら永い眠りについた。それから幾星霜の時が流れ、評決の日を過ぎ、数え切れないほどの時代を超えても、闇と静寂を湛えるこの大地は、ここに眠る全てのものたちの揺り篭であった。艦これ×アーマードコア背景解説・エピローグ  ネタバレ注意機体と繋がることでリンクスたちはその魂を、意志を機体と共にする。だからこそ暗い遺志が水底の巨人に宿ったのかもしれません。長い永い眠りの末、既に血も乾いた亡骸を抱いて眠る巨人は、また深海という深みを棲み処とした神秘に出会いました。それが共鳴したのは巨人が石となり、また暗い意志を抱くものだからでしょうか。乗り手のない巨人は、自らに宿る乾いた血とその機械の脳からわずかな人間性のかけら、意志を得て動き始めます。長い夜の終わりに、鋼鉄の巨人はようやく日陰者の夢をみることとなったのです。しかしその夢のなか、人間性の化身に日陰者は敗れました。欠片ほどの魂で全てが止まって見えるほどの男を演じることは叶いません。再び没した海中で巨人―― 彼は『神様』に出会います。神様は彼に力を、あるべき死神の魂を分け与えました。彼は自分とよく似た魂のそれから汚れた世界の末路、才能を模倣された魂だけの存在になってなおも戦い続ける己が存在する世界を垣間見ました。あれが真実ならば、ならば。己が水上を往くこの夢も、忘れぬ限りは真実なのだろう。気が付くと、彼―― 巨人には世界が止まって見えました。戦う力を取り戻した日陰者は、海なる深淵を歩く神秘、人間性の化身たる艦娘へ最期の戦いを挑みます。そして、巨人は深みに還りました。その意志は石に還り、遺志は力となって、彼女らが宿した暗い魂に継承されるでしょう。彼の汚れた空の記憶を濯ぎ、この青い空のもとで日陰者の夢を駆けた巨人の歓びを。長い永い一夜の夢のおわり、暁の水平線に刻まれた勝利と共に。・エピローグ水底から怪物がひっきりなしにやってくる世界は、まるで悪夢です。通常兵器では太刀打ちできません。だからある人々は試しました。彼女達に頼らない。自分たちの力だけで、機械と人を繋ぐ方法をその熱意と狂気の犠牲となった人々の悲鳴こそが、新たな『悪夢』をこの世界に招いているとも知らずに。〝呪いと海に底はなく、故にすべてがやってくる〟

http://www.nicovideo.jp/watch/sm24105192