――あの日、王が「扉」の向こうへ消えてからというもの、ずっとそうだ。紅き野獣の力――すなわち創世の力を失ったこの世界は、さながら老衰で朽ちる老人のように、ゆっくりと崩壊へ向かうのみ…それは、死と再生を司る大地母神たる彼女にとって、ひたすらに退屈なものであった。かつて、少しは己が心を満たした狂騒に見向きもせず、彼女は懐かしき記憶に思いを馳せた。王と共に戦った日々――溢れるほどの死と再生に彩られた、美しき血と戦いの日々の記憶に。「フン…あんたの尻を追っかけるわけじゃないんだからね。ここにはもう、刈る根も無い。それだけよ。」「おっそうだな KMRもはやくしろー」「えっ…僕も行くんですか」翌日、彼女達は退屈な世界に別れを告げ「扉」の中へ消えた。