Saint Snowの朝は早い。体の芯まで凍えそうな午前5時。まだ太陽も昇り切らない時間、朝露の舞う雪景色のなかに、彼女たちはいた。「早朝練習は1日も欠かしたことはないですね。」鹿角家の長女、鹿角聖良は事もなげにそう言った。練習用の器具を準備しながら、彼女は微笑む。「理亞なんて、風邪をひいても休もうとしないんですよ。」隣で黙々と柔軟体操を続ける鹿角家次女、鹿角理亞。真剣な眼差しで一つの動作にも決して手を緩めない姿勢には、彼女のストイックな性格が表れているように見えた。「……遊びじゃないから。」彼女は言葉少なにそう語った。「本番が近いので少しピリピリしてますね、理亞。」鹿角聖良は我々にそう打ち明けてくれた。「私も、余裕はないんですけどね。」もう明