弾き語り◎憂鬱ナル図書委員

弾き語り◎憂鬱ナル図書委員

◎思い出メモ◎中学の頃、私はベルマーク係というよく分からない役職に所属していた。クラス内に二人いて、もう一人は当時私が密かに恋していた少女であった。放課後各クラスのベルマーク係は空き教室へ集められ、そこで全校生徒から寄付された大量のベルマークを数える作業を強いられた。丁度そこに同学年で別クラスの「宇宙人」というあだ名の柔道部の少年もいて、男子生徒の間では彼はホモという噂であった。私と彼女とは何となしに隣同士で腰掛けて無数のベルマークを数え始めていると、不意に宇宙人少年が私のところへやって来て、少女とは反対側の私の隣へ腰掛け、私の指先をじっと見つめていた。そうしてやにわに私の腕を掴むと「君の手首細いね」と言うのであった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm30960798