空に そびえる扉の海

空に そびえる扉の海

無数のプランクトンの亡骸を縫合しながら進んでいくと気づいた時には、まるで無かったように、君は存在しているのだ。やがて電車の窓のガタガタッと開く音に目が覚めた君は、僕らと目が合うと同時に口を開く。「何もかもの、全ての夜明けがはじまる」そう言い終わるかどうかの間に、僕らの手を掴んで勢いよく視界から飛び出して行ってしまった。転がり落ちていく坂の途中の窓で、さっきの僕らを見つけた。僕らはまた、あの時と同じように見上げている、見上げている、そしてまた、確かに空に浮かぶ扉の海の自分と見上げ合っている。 https://twitter.com/minus_c_1i

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