紅音也[IXA1986]-箱庭/天野月子-

音也さんという人は、心の赴くまま自由に生きたかっただけなのだと思います。おどけてみせる裏で、危険を承知で未完成なイクサで戦う姿は紛れもなくヒーローでした。当時のイクサの戦力には限界があったし、「二人同時に愛してやる」と言うほど器用にはなりきれず、ゆりちゃんと共に「戦士として生きること」を選ぶには少し繊細すぎたのだと思います。真夜さんに「人を殴るためにあるんじゃない」と言われた手で、この世に唯一つのバイオリンを作り、祈りを込めることが、音也さんなりの「答え」だったのではないでしょうか。ただ、ゆりちゃんも彼女なりに「音也さんの音楽」に耳を傾けようとしていたと思うのです。それが分かるから音也さんも彼女を傷つけてしまったことに戸惑い、苦しんでいて、最後の方はいつもの自信満々の態度も揺らいでいたように見えました。ビルドでのグリスとしての活躍も良かったです。 mylist/70987632

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32845254