3月26日 5時03分土地の高さを示す標高の決め方について、国は、135年にわたって続けてきた手作業による水準測量から、人工衛星などを使ってより早くデータが得られる方法に変えることを決めました。災害の復興の迅速化や、カーナビゲーションの精度向上などにつながると期待されています。国は、135年前の明治16年以降、水準測量という方法で標高を決めてきましたが、およそ80メートルごとに手作業で高低差を測るため、全国で計測を終えるのにおよそ10年かかるなど長くかかるのが課題でした。特に、7年前の巨大地震では、東北沿岸の被災地で最大で1メートル以上沈降するなど地盤が大きく変動しましたが、水準測量におよそ7か月かかり、復興計画作りに影響が出ました。このため、国土地理院は、より早く標高を決められる新たな方法を導入することを決めました。具体的には、GPSなど衛星から得られる土地の高さのデータに、航空機で上空から測定した重力のデータを加えて修正し、各地の正確な標高を素早く割り出します。この方法で決められた新たな標高のデータは、6年後をめどに一般に提供される見通しです。国土地理院の矢萩智裕物理測地課長は「正確な標高のデータがこれまでより早く得られるので、復興の迅速化や、カーナビゲーションの精度向上などが期待される」と話しています。