自作曲・弾き語り◎かたわの手品師のペテンの影

自作曲・弾き語り◎かたわの手品師のペテンの影

◎詩歌について私の詩歌作りはおおよそハイティーンの頃から始まり、詩だけでいえば百篇ないし二百篇とあらゆる媒体に書き残してきたが、最近はてんで詩を書くことも無くなり、どちらかと言えば絵の方を意欲的に描いている。振子の原理といって、もしかしたら私の中で詩歌的振子と絵画的振子があり、今は絵画方面へその振子が揺らいでいるのかもしれない。◎挿絵について挿絵は幻影=写真少年という体の絵だけども特に詩歌とは関係なく、背景の文字列は明治から昭和にかけての古い新聞や教科書の1頁で、これは私の実家の蔵にしまい込まれていたものを、久方ぶりに古里へ帰省した折、こっそりとその古文書の一部を持ち帰り貼り付けてやった。彼の肩に下げた鞄の中には、そのポロライドカメラで万引したあらゆる風景や様々な人物の幻影が幾重に敷き詰められていて、雑然と仕舞い込まれてある、ひょっとしたら手品のひとつやふたつ習得しているのかもしれないね。 作詞・作曲・挿絵=毬田わらぢ

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33047068