三菱マテリアル社長が辞任へ データ改ざんで引責

三菱マテリアル社長が辞任へ データ改ざんで引責

 三菱マテリアルは6月11日、一連の品質データ改ざん問題を受け、竹内章社長(63)が引責辞任すると発表した。竹内氏は代表権のない会長に就く。後任の社長には小野直樹副社長(61)が22日の株主総会後に就任する。同社では昨年以降、グループ企業で改ざん問題が相次いで発覚したにもかかわらず、竹内氏は「不退転の決意で再発防止を実行する」として続投していた。だが、三菱マテリアル本体でも不正が見つかり、辞任に追い込まれた。 竹内氏は社長の引責辞任を表明したが、記者会見は開かず、経営トップとして説明責任を果たしたとは言い難い。会長ポストにとどまることで一定の影響力を残すことになり、新経営陣がグループ全体の隠蔽(いんぺい)体質を改め、信頼回復を図る道のりは険しそうだ。  三菱マテリアルは8日、本体の直島製錬所(香川県直島町)で日本工業規格(JIS)に適合しないコンクリート原料をJIS適合製品として出荷していたと発表。子会社の品質データ改ざん問題の最終報告書を取りまとめた3月末にこの問題の一部を把握していたものの、「軽微なミス」(広報)と判断し、同日まで発表してこなかった。  同社によると、竹内氏は直島製錬所の不正発表後に辞任を申し出て、11日の臨時取締役会で認められた。取締役会は品質問題の担当役員2人が7月から3カ月間、報酬の10~30%を返上し、直島製錬所長は15日付で更迭することも決めた。  竹内氏は11日、「関係各位に多大なるご迷惑をおかけしていることを衷心よりおわび申し上げる。一連の品質問題の経営責任をより明らかにするため、経営体制を変更することにした」とのコメントを発表しただけ。同社は22日以降に後任の小野次期社長が記者会見を開くとしているが、本体にまで広がった品質問題の原因究明や再発防止など課題は山積している。毎日新聞2018年6月12日 東京朝刊 https://mainichi.jp/articles/20180612/ddm/008/020/155000c 関連 本社、役員の関与は? 神戸製鋼データ改ざん問題 sm33325689 SUBARU 完成車の燃費・排出ガスの測定で新たに不正 sm33322148

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33357944