またたく東の星空とは 闇夜を照らすかのような宝石北の海岸に吹き付けては 身を引き締めよと唸る寒風時化を作る神 波間の岩も青褪め雷魚(ハタハタ)も踊る 浮く 沈む 忙しなく東の空はピリカ 明日を見つめて ピリカ日の出前でもピリカ 遠く飛んで行く エトピリカ漏れるほど眩しい太陽光 星も一つづつ塗り替えられ姿は見せずとも その存在 観る者全てを圧倒して蝦夷柳の葉が 海の彼方に消え行く沖に着き姿を変えて 名も変えた 柳葉魚(シシャモ)東の空はピリカ 明日を見つめて ピリカ日の出間近でピリカ 彼方へ征く エトピリカ嘴光って ピリカ トパーズのように光った遠くへと エトピリカ 朝日に吸い込まれて行った東の空はピリカ 明日を見つめて ピリカ冷えた青空の真下 荒れ狂う海に告げた永遠の空で知った 永遠は無いと知った(間奏の一部、アイヌ民謡「ピリカピリカ」より)