天皇陛下 きょう85歳に 最後の一般参賀で感謝のことば

天皇陛下 きょう85歳に 最後の一般参賀で感謝のことば

2018年12月23日 18時29分天皇誕生日の23日、皇居では、天皇陛下の85歳の誕生日を祝う一般参賀が行われました。来年4月の天皇陛下の退位を前に、23日の1日で、今の形になって最多の8万2800人余りが参賀に訪れました。23日の東京は雲が多く、時折弱い雨の降る天気となりましたが、皇居の周辺では、開門の前から1万人を超える人たちが列を作りました。宮内庁は予定を10分早めて午前9時20分に正門を開き、待っていた人たちは二重橋を渡って宮殿の前に向かいました。天皇陛下は、皇后さまや皇太子ご夫妻、そして秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さま、次女の佳子さまとともに、午前中3回、宮殿のベランダに立ち、訪れた人たちに笑顔で手を振ってこたえられました。天皇陛下は、誕生日に寄せられた祝意に感謝のことばを述べたうえで、「ことしも残念なことに各地で災害が起こり、これにより家族や親しい人を失い、あるいは被害を受け、今も不自由な生活を送っている人々のことを思い、深く案じています」と話されました。そして、「冬至がすぎ、あとわずかで新しい年を迎えます。明けてくる年が皆さんにとり明るいよい年となるよう願っています。皆さんの健康と幸せを祈ります」と述べられました。宮内庁によりますと、3回目の時点で1万人近い人たちが皇居の中に入りきれず、午後からの記帳による参賀を案内したということです。来年4月の退位を前に、天皇陛下が誕生日の参賀にこたえられるのは最後になり、23日の1日で、参賀が今の形になった昭和44年以降で最も多い8万2850人が訪れたということです。天皇陛下は、午後からは皇居・宮殿で、安倍総理大臣や衆参両院の議員、それに各界の代表など500人余りが出席した祝宴に臨まれました。続いて、139の国や地域の代表などとの茶会も開かれ、天皇陛下は、皇族方とともに、華やかな民族衣装を身に着けた大使夫妻などと和やかに歓談されました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm34440336