ハンガリー民謡:ラーコーツィの歌(メロディのみ 1908年ブダペスト録音)

ハンガリー民謡:ラーコーツィの歌(メロディのみ 1908年ブダペスト録音)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=XJ5VpeZ_OoI )。「ラーコーツィの歌」は17世紀にロマ(かつて「ジプシー」と呼ばれた集団のうち、北インドのロマニ系に由来する人々)の音楽家によって作曲されたといわれるハンガリー民謡です。「ラーコーツィ」とは、ハンガリーの大貴族でハプスブルク帝国に対して独立戦争を挑み、ハンガリーの民族的英雄とされるラーコーツィ・フェレンツ2世(1676 - 1735)のことです。彼は音楽の愛好者として知られており、気に入った歌をよく口ずさんでいたといいます。そういったお気に入りの歌の1つがこの歌で、ハンガリー国内に広まった際に、この名が付いたとされています。このメロディには、反ハプスブルク闘争に参加した無名の武装農民の歌詞が付けられ、17世紀末には愛国歌としてハンガリー人の間で広まりました。19世紀になって「ラーコーツィの歌」は、ハンガリー国歌の作曲者として知られる作曲家フェレンツ・エルケル(1810 - 1893)によって行進曲に編曲され、「ラコッツィ行進曲」となります。更に、この行進曲がリストやベルリオーズの知るところとなり、そのメロディに基づいて前者は「ハンガリー狂詩曲」第15番を、後者は「ファウストの劫罰」冒頭の「ラコッツィ行進曲」を作曲しました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35104394