やさしいせかいー初音ミク

やさしいせかいー初音ミク

少しだけ思い出話しにお付き合いください。実家近所の小さな神社で小さなダンボールに入れられて、中で寝てるのを見つけたのが2000年6月3日。お医者さん曰くこのとき生後2週間くらい。母親に「くりりん(愛称:くり)」と命名された彼は、壁もソファもカーテンもボロボロにしてくれる元気な男の子でした。15歳の頃、健康診断から帰ってきてから様子がおかしくなり、病院でのストレスが原因なのか、食事を取らなくなったときがありました。私がその知らせを聞いて慌てて帰省すると、太り気味だった体が骨と皮だけになって、あの走り回ってた姿は見る影もありませんでした。それでも私に気づくとヨボヨボとした足取りで膝の上に乗ってきて、びっくりするくらい軽くなった体に胸が締め付けられる思いでした。もう年齢的に覚悟したんですが、帰省中ずっと「ご飯食べよ」って言い続けてると、帰省から戻る前日の夜に、一口だけ食べてくれたんです。食事を取らなくなって2週間近く経ってたので、本当に嬉しかったです。それから家族の介護もあって少しずつ食欲も体型も戻って、その後は大した病気にかかることもなく、寝たきりや介護が必要になることもなく、2018年12月18日午前5時過ぎ、いつも通り母親に朝ごはんをねだる最中に突然倒れ、10分もしないうちに息を引き取りました。晩年、いつもは寝てる時間でも私の帰省中は起きてずっと一緒に居てくれた、そんなもう一人の家族のお話しでした。あれから1年、数年前に作った曲ですが命日なので上げる事にしました。長々とお付き合いありがとうございました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36098814