トラウマ映画館 『わが青春のマリアンヌ(1955)』 町山智浩解説 ネタバレ注意

トラウマ映画館 『わが青春のマリアンヌ(1955)』 町山智浩解説 ネタバレ注意

メーテルは森と湖のまぼろしの美女~『わが青春のマリアンヌ』Marianne de ma Jeunesse【あらすじ】牝鹿の遊ぶ深い樹立と、霧が立ちこめる湖の中にそそり立つ謎の古城にまつわる物語であるイリゲンシュタットの館には少年達の一団が青春にはちきれるような日々を送っている。マンフレッド(ジル・ヴィダル)を中心とする“おとなし組”とアレクシス一派の“いたずら組”にその少年達は分れていた。或日はるばるアルゼンチンの荒野に馬を駆ったというヴァンサンが仲間入りした。いたずら組の一行はこのヴァンサンと語らってボートに乗り湖の対岸にある古い館に出かける。一行がボートに乗って向う岸に着くと間もなく大きな犬が追ってきて、一同は放々の体でボートに逃げ帰るが、ヴァンサンひとり逃げはぐれて館に取り残される。彼はここで思いがけなく美しい乙女マリアンヌの出現に目をみはった。翌朝早く、ヴァンサンはマリアンヌをきびしく監視している老人の命令で大男の従者の手により小舟で送り返されたそれ以後ヴァンサンの脳裡からは片時もマリアンヌの面影は消えなかった。イリゲンシュタットの園長の姪リイズは秘かにヴァンサンに想いを寄せていたが、少女の感受性から彼の心の変化に気付く。それから間もなくヴァンサンは近所の百姓が届けて来た「助けて下さい。マリアンヌ」と記してある手紙を受取り、早速、船着場に行くがボートが無いので夢中で湖を泳ぎ出す。二日後湖の岸に血まみれになっているヴァンサンが発見きれる。彼は一同に怖ろしい冒険物語を語る--首尾よくマリアンヌの部屋にしのび込むことの出来た彼は、彼女の口からもうすぐここの老主人と結婚するということを聞かされた……『わが青春のアルカディア』は、1982年7月28日に東映パラス系で公開された松本零士原作のアニメ映画、ならびに『戦場まんがシリーズ』の一編。松本零士にプロの漫画家になる決心をさせたヨーロッパ映画『わが青春のマリアンヌ』(原作小説『痛ましきアルカディア』)と類似のタイトルを持つ。■わが青春のアルカディア https://amzn.to/2IvrfPN ■わが青春のマリアンヌ https://amzn.to/2wEd4oN ■トラウマ映画館 (集英社文庫) https://amzn.to/335jEkh

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