トラウマ映画館 『愛すれど心さびしく(1968)』 町山智浩解説 ネタバレ注意

トラウマ映画館 『愛すれど心さびしく(1968)』 町山智浩解説 ネタバレ注意

孤独な聾唖の青年と、平凡な女子高生の静かな心の交流を描いた傑作で、ベストセラー『愛は寂しい狩人』の映画化作品。後にクリント・イーストウッド作品の常連となったソンドラ・ロックのデビュー作でもある。知的で優しさにあふれながらも聾唖ゆえに社会の片隅でひっそりと生きる青年が、間借りした家の長女に恋をし生きる希望を見い出していく。が、少女はその気持ちを受け入れるには精神的に未熟すぎ、やがて二人の心のすれ違いは残酷な結末を迎えてしまう。孤独の淵をのぞき込み、絶望に打ちひしがれるナイーブな青年を演じたA・アーキンが素晴らしい。夏から秋への季節の移り変わりをとらえた撮影も見事。■愛すれど心さびしく https://amzn.to/39EK12W ■トラウマ映画館 (集英社文庫) https://amzn.to/335jEkh

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36489831