「いるかの背中」ぜんぶが水の泡になって電波の届かないところへ再起不能です 行く先は 塩素の匂い底なしの冷たい水槽の中 泣き寝入り水深 深く腰掛けて十人十色 青なら分かる気がしてたんだなんの使い道も無い 深まる夜の想像力長い悪夢も終われば一瞬だったんだ ああ目散に追いかけ回る 回る回れば回るほど 見えなくなるよしんだ魚の目をしてみんなかなしいね そして流れ流され 低体温であれやこれや 境い目つけて とぎれとぎれ しあわせなゆめ思い出せない ぼくたちはいるかの背中 追いかけてあかりの側も気づかず素通りするいるかの背中 追いかけて大なり小なり勘違い 溺れているいるかの背中 追いかけてあくび ひとり ゆらりゆられている