【ボイロ劇場】不可解なブロック 中編

【ボイロ劇場】不可解なブロック 中編

ボイロを買って「やったあ、これでなんでもできる!」という大喜びも束の間、関西弁が分からず詰むのはあるあるだと思います。要素は今回ですべて出し切りました。※ボイロ、ミステリーともに初心者です※※指摘、推測、議論コメ大歓迎です※立ち絵:みるくぱんだ様背景:フリー素材あそび様その他素材:ニコニコモンズ様、効果音ラボ様問題文「昨日新しいゲーム始めてさ、これがなかなか面白くて」 一人の男の学生が、早く語りたくてしょうがないのだと体を前のめりにする。「また他のゲームに手出したのか、A」「ふ、市場競争の激しいソシャゲ業界が全て悪いのさ」「あっそ」「Bも一緒にゲームしようぜ〜」「ゲームは遠慮しておく。俺はTwitter見るので忙しいんだ」「ツイ廃め」「ドラッグって一度やったらやめられなくなるって言うだろ? それだよ。Aもやろうぜ」「人に薬物勧めんなよ。それに生憎、スマホの容量がギリギリなんだわ」「はあ、それは仕方ないけどさ、もっと人との繋がりを大切にしてこうぜ。それに、結構役に立つ情報とかよく流れてくるんだよ」「それは分かるけど、繋がり云々は直接会えばいいし、LINEだってあるだろう?」 Bは心底つまらなそうな目でAを見た。「……分かった。じゃあTwitter始めるからさ、Bは俺のおすすめのゲームを始めるってのはどう?」「交換条件か。それはいい」 彼らは早速スマホを操作し、AはTwitterを、Bはゲームを新しくインストールした。「じゃ、これで取引成立ということで」「おう、アンストするなよな」「Bこそね」「あとでフォローしとくわ」「ん、俺もフレンド申請送っとくよ」「おう、また明日」 やることをやった二人は別れを告げ、その日は解散した。「ただいまー、と。(通知音)……ん?」 ちょうどAが家の玄関を跨いだとき、スマホから通知音が鳴った「ああ、Bか」 Aは通知欄をタップし、BのTwitterユーザー画面を表示した。そして靴を脱ぎながら彼はこう呟いた。「仕方ないんだ。恨まないでくれよ」 同じ夜、Bが自室のベッドの上で仰向けになり、Twitterを開く。彼は驚いた。BはAにブロックされていた。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36792206