ロザリー・アレンによる1945年の曲。第二次世界大戦の帰趨が見え始める頃、先の大戦のように終戦に伴い景気や失業率が悪化し、困窮した失業復員兵が街に溢れるものとアメリカ市民の大多数は信じていた。1944年6月の復員兵援護法(GIビル)成立の背景にあったのもこうした懸念である。歌詞は欧州での終戦直後からまことしやかに語られていたヒットラーの生存説を念頭に置きつつ、困窮する復員兵に手を差し伸べることを忘れればヒットラーを蘇らせることに繋がると語る。ここでは本人やその思想ではなく、より抽象的な「団結のもと克服された悪しき過去」の記号としてその名が使われている。すなわち、歌詞の主張は「数多の犠牲のもと得られた教訓を忘れるのなら、いずれ同じことが繰り返される。故に、戦争の記憶そのものである復員兵たちは尊重されねばならない」と解釈されうる。その後、GIビルのもとで復員兵の半数以上が高等教育・職業訓練を受ける機会に恵まれ、また復員自体も段階的に行われたことから、予想されたほどの失業率の上昇は見られなかった。訳詞は参考程度に。大幅な意訳・推測・省略含みます。