俺が考えたみんなが幸せになるラストオブアスパート2俺の名前はジェシー、ジャクソンで暮らすごく普通の青年だ。普通のやつとちょっと違っているのは、彼女が2人いるって事くらいかな。名前はエリーとディーナ、2人いるって言っても彼女達はその事は知らない、まぁ二股ってやつだ。もちろん褒められた事じゃないのはわかってる、だけど考えてもみろよ?ジャクソンで一二を争う可愛い女の子達が同時に俺の彼女なんだぜ、この感染者だらけの狂った世界で俺が手に入れた最高の楽園だ。だがしかし始まりがあれば必ず終わりもある、日は昇れば沈み、形あるものはいずれは崩れる、そう、そして俺の楽園も例に漏れず終わりの時がやってきた。事の発端はディーナが妊娠した事をうっかりセスに喋りやがったのがはじまりだった、噂はジャクソン中に瞬く間に広がり、俺とディーナが付き合ってるのがエリーにバレた。ディーナには周りからイジられるのが恥ずかしいからって理由で付き合ってる事は二人だけの秘密にしとこうという話だったのに。女ってのはどうしてこうもお喋りなんだ?そして当然、その噂はエリーの耳にも届いた。「ちょっとどういう事?」10日間エサを食ってない感染者みたいな顔しながらエリーが詰め寄ってきた。俺は何も言えず脳みそをフル回転させながらどうしたらこの状況を乗り切れるか必死に考えているとディーナが口を開いた「あなたの子なのよ」完全に修羅場だった。釈明の一言を話そうとした刹那だった、エリーが何かぼそっと呟くと同時に俺の頬を何かが掠めガシャン!という音と共に後ろの窓ガラスが割れた。はっとしてエリーの方に視線をやると、エリーは既に二本目の矢を俺に向けて引いていた、弓矢である。俺は両手を上げて何か気の利いた一言を言いたかったが、こんな時に限って肝心な言葉が思いつかない。頬からは熱い液体がすぅっと垂れて、下顎まで這う感覚だけが伝わってきた。「エリー!」ディーナが叫ぶと同時にドアがけたたましい勢いで開いた、「何があった!?」窓ガラスが割れる音を聞きつけたジョエルが飛んできたのだった、そしてそれはほんの一瞬の隙で俺はそれを見逃さなかった。気が付くと俺はジャクソンの外れの野山まで走ってきていた。思い返してみると窓から飛び出した後、背後から「ブッコロシテヤル!」みたいな怒号が聞こえてきた気がする。その声の主がエリーなのかディーナなのかはわからないが、いずれにせよ俺はあそこにいたらまじで殺されていた。本能がそう警告していた、逃げ出したのも反射的行動からだった。次回最終回「ジェシー死す」