ネコ付き賃貸マンション

ネコ付き賃貸マンション

07月31日 21時38分保健所に保護されたあと殺処分された犬と猫の数が平成30年度まで4年連続で全国の都道府県の中で4番目に多かった香川県。平成30年度に殺処分された猫は739匹にのぼります。こうした現状を少しでも改善しようと、高松市にある工夫をした賃貸マンションが登場しました。高松市に登場したのは、人…ではなく、猫と暮らす「ネコ付き賃貸」マンション。築およそ30年のマンションの1室を猫が暮らしやすいように改装しました。洋室の壁には猫が飛び乗って遊べるキャットウォークが設けられ、室内の扉は猫が通り抜けられるよう専用の出入り口も用意されています。不動産会社とともにこのマンションを考案した伊藤俊明さんは、元の飼い主が仕事の都合などの理由から譲渡ボランティアなどに持ち込んだ猫を引き取り、みずからが経営する高松市のねこカフェで飼育しています。保護した猫と人が一緒に暮らせる環境を整え、新たな引き取り手につなげようと「ネコ付き賃貸」を考案しました。「ネコ付き賃貸」への入居希望者は、入居する際、▼ねこカフェか、▼伊藤さんの知り合いの譲渡ボランティアが飼育している猫の中から気に入った1匹を選ぶことができ、猫の購入費はかかりません。また、初めて猫を飼う人が困らないよう、伊藤さんが飼い方をアドバイスしたり、病気になった際の通院もサポートします。退去する際は▼猫を返すか、▼譲渡契約を結んでそのまま飼い続けるかを選びます。猫を最後まで飼うことができるのか、入居から退去まで実際に猫との生活を送る中で考えてもらおうというのが狙いです。伊藤さんは「物件と、譲渡するっていうのをセットでもっと提供できれば、もっと猫を飼うハードルが下がってくるんじゃないか。猫ちゃんと共存していける、そういう感じで過ごしていただき、飼うと決めたなら、命ある生き物なので、最後まで責任を持って飼ってもらいたい」と話していました。現在、「ネコ付き賃貸」は1室だけですが、伊藤さんは好評であれば、今後、不動産会社と相談し、他にも保護猫と一緒に暮らせる物件を用意することを検討しています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37302505