双葉町で初めての追悼式

双葉町で初めての追悼式

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生から10年となる11日、双葉町では、いまも大部分で避難指示が続くなか、初めてとなる、地元での追悼式典が行われました。双葉町では、原発事故の影響で全域に避難指示が出されていましたが、去年、初めて一部が解除されました。そして、震災と原発事故の発生から10年となる11日、初めてとなる、地元での追悼式典が行われました。式典は、避難指示が解除された地域で新たに整備された、町の交流センターで行われ、県内外の避難先から遺族や町の関係者などおよそ70人が出席し、最初に、全員で黙とうをささげました。双葉町では、津波や「震災関連死」であわせて176人が犠牲になり、参列した人は、献花台に供えられた白い菊を手向けて、静かに手を合わせていました。双葉町では、一部で避難指示が解除されたものの、生活インフラの整備が追いついていないため、依然として、すべての住民が避難生活を強いられています。避難先の埼玉県で母親を亡くした69歳の女性は「母には、やっと帰ってきたよ、町で式典ができるよと伝えました。しかし、町にはまだ誰も帰ってきてないので、その現状を伝えたい」と話していました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38412218