行き場失う食材に“支援” 余った食材で“新レシピ”

行き場失う食材に“支援” 余った食材で“新レシピ”

新型コロナウイルスの影響で、飲食店が時短営業を迫られたことにより、生産者は、出荷を予定していた食材を余らせてしまうといった問題を抱えている。そうした生産者や飲食店を支援する動きを取材した。愛媛・愛南町にある、深浦湾。黒潮が流れ、水質の良いこの漁場で養殖されている「ふかうら真鯛」。新型コロナの影響で、飲食店は、営業自粛や時短営業が相次ぎ、出荷量は大幅に減った。「ふかうら真鯛」を養殖している安高水産・安岡高身代表取締役「去年の4月以降、外食の需要がなくなって、(売り上げ・出荷量は)だいたい3割くらい減ってきている。(2020年は)漁場がいっぱいになっていて、次の稚魚を入れて、来年以降の生産をしていく中で、本当に行き場がなくて、魚が出荷できない状況」そうした行き場を失った食材を抱える生産者、そして飲食店を支援する取り組みが始まっている。その名も「SEAFOOD RESCUE U PROJECT(シーフード・レスキュー・ユー・プロジェクト)」。全国の生産者と飲食店をつなぐサイト「リーチストック」が、水産庁と協力して始めたもので、余った食材で新メニューの開発などを行う取り組み。その仕組みは、生産者が余った食材をサイトに登録。飲食店はこの中から、欲しい食材を注文するとともに、新メニューなどを考案し、そのアイデアをサイトに送付。審査ののち、食材が試供品として飲食店に送られる。代金は、水産庁の補助金からまかなわれることで、無料。飲食店は、コロナ禍で売り上げに苦しむ中、少ない経費でメニュー開発に取り組むことができる。今回、このプロジェクトに参加し、「ふかうら真鯛」を使った料理を考案した西恭平シェフ。塩こうじなどが入ったソースに、タイを1日つけ込み、「タイのマリネ」を作った。家庭でも親しみやすい味を意識したという。「SEAFOOD RESCUE U PROJECT」に参加しているNeki 西恭平シェフ「食材が出荷されずに、消費者まで届かないのは、すごく残念。生産者とか、そういう人たちがいなかったら、僕たちは料理ができない立場なので、僕ができることは、何でもやらせてもらおうかなと」安高水産・安岡代表取締役「今回のように商品開発をしてもらって、新規のマーケットに売れるようになってほしい」そして、生産者を支援するプロジェクトは、シーフードだけではない。「リーチストック」では、これまで全国各地の野菜や果物などを飲食店向けに販売していたが、「食材レスキュー」と題して、一般の人たちも購入できるようにした。コロナ禍で余った食材を活用する、さまざまな取り組み。フードロスの削減にも、つながるとみられる。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38415755