【ツイステ】灰色と青【エース+監督生】

【ツイステ】灰色と青【エース+監督生】

原曲:「灰色と青」米津玄師+菅田将暉( https://bit.ly/2NoObpM )BGM:「カナリアスキップ」まんぼう二等兵( sm31748401 )inst:土方英司(元動画: sm33303701   mylist/55399464  )イラスト:黒護にゃちょこ(@fksm_nc)調声・動画・小説:いすみ沙伊(@freestate_nl)≪material≫ニコニコモンズ:particle magic vol.3(nc230556)Pixiv:ツイステフリー素材1、3(83498894、84188675)、漫画用モノクロ背景素材集1、2、3(17293342、21613934、21613934)、薔薇輪(/52949190)、遠景素材(30585356)、電車内(/42683601)カタン、カタンと規則正しいリズムが聞こえる。始発電車であるせいか、車内にはほとんど人がおらず、ほぼ貸し切り状態だ。窓の外には明るみ始めた空が広がり、東の空に浮かんだ三日月が、空と大地のあわいに向かう姿が見て取れた。車内は空調が効いていて快適であるが、外では蜩の声が響き始めている。夏の果て、これが最期と言わんばかりに鳴く声に耳を傾けながら、ユウは飽きもせずに月の姿を追う。元の世界へ戻る方法が見つかったのは、突然であった。学園長から選択を迫られ、ユウは戻る道を選んだ。もちろん、迷いがなかった訳ではないが、エースが背中を押してくれたのだ。「次は〜、」車掌の独特な声音に意識を呼び戻され、ユウは白いショルダーバッグを担いでゆっくりと立ち上がる。到着を待って、駅のホームへと降り立った。ホーム端にある小さな白いベンチへ向かい、座ると同時にポケットから石を取り出す。自ら発光する不思議な紅玉は、あの世界から帰還する際に、エースが投げて寄越した魔法石だ。ユウは魔法石に向かってそっと、声をかける。「エース、聞こえる?」『聞こえる。元気そうじゃん』年に一度、完全に日が昇り切るまでの、ほんの僅かな時間のみ。しかし、ユウが体験したあの世界は、夢幻などではないのだと、この魔法石が、エースの声が教えてくれる。「会いたいなぁ」『なに、寂しくなっちゃった?』「ごめん。言ってもしょうがない事だって、分かってるんだけどね」文字通り、住む世界が違うのだ。『いつか、』徐々に、魔法石から聞こえる声が、小さくなっていく。『いつかアイツらと一緒に、お前に会いに行ってやっから』「待ってる」朝日が昇り、空は始まりの青へと色を変えた。SS完全版→@freestate_nlにて公開

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38447050