「地下鉄サリン防げたはず」検察内部資料を独自入手

「地下鉄サリン防げたはず」検察内部資料を独自入手

オウム真理教の地下鉄サリン事件に関する警察内部の資料を今回、独自に入手しました。 26年前の3月20日、実際に起きた事件です。朝の通勤時間帯、都内5つの地下鉄路線で同時に…。 使われたのは猛毒「サリン」。捜査機関にとっても、それは前代未聞の事件でした。 入手した資料は事件から11年後、検察幹部を集めた会議で配られたレジュメです。犯罪の特異性と圧倒的な規模感。捜査機関が翻弄(ほんろう)される様子が行間ににじんでいます。 東京地検では特捜部も含めた異例の総動員体制が取られたと記されています。 しかし…。 地下鉄サリン事件で夫を亡くした高橋シズヱさん:「『血のにじむ』とかですね、たしかに皆、血のにじむような捜査とか仕事をなさったのは分かりますけど、こちらは命を奪われているわけですから」 地下鉄サリン事件で命を落とした霞ケ関駅の当時の助役・高橋一正さんの妻・シズヱさん。 地下鉄サリン事件で夫を亡くした高橋シズヱさん:「「自分たちがいかに一生懸命にやったかという手柄話ではなくて、『こういう失敗があった』と言うべきじゃないのか」 なぜ、地下鉄サリン事件を防げなかったのか…。この資料が配られた幹部会議に参加した人物はこう言います。 「捜査機関内部でオウム真理教とサリンが初めてはっきりと結び付いたのが1995年。家宅捜索をしようにも防護服などの調達に手間取り、そうこうするうちに地下鉄サリン事件が起きてしまった」と…。 地下鉄サリン事件で夫を亡くした高橋シズヱさん:「その時点、その時点でちゃんと対応していれば防げたはずで、それこそ地下鉄サリン事件が起きてから日本全国の警察・検察総動員して慌てて『大変だ大変だ』って、そんなことにはならなかったんじゃないかと。それは強く思いますね」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38457052