ベートーヴェン「32の変奏曲ハ短調」 オーケストラ版 32 Variations in C Minor, by L.V. Beethoven, arranged to orchestra

ベートーヴェン「32の変奏曲ハ短調」 オーケストラ版 32 Variations in C Minor,  by L.V. Beethoven, arranged to orchestra

このところずっと、ピアノ曲をオーケストラに編曲したものをアップしてきました。だいたい、モーツァルト→ベートーヴェン→シューベルトという順番なので今回はベートーヴェンです。以前も触れましたが、やはりベートーヴェンのピアノ曲というのは、ピアノで演奏してこそ価値があるので、なかなかオーケストラになりそうな曲がありません。しかし今回取り上げた「創作主題による32の変奏曲 ハ短調」は編曲し甲斐がありました。この曲はベートーヴェン36歳ころの作品ですから、「運命」「田園」などを作曲したころのまさにベートーヴェン円熟期の大作です。テーマは8小節の短いものですが、2つの変奏が対になっていて、緩ー急、長調ー短調、強ー弱など自由奔放に変化していき、飽きることがありません。ハ短調というのはベートーヴェンにとって運命的な調であり、傑作ぞろいですが、この曲も例外ではなく、ベートーヴェン独特のパッションに満ちた迫力のある作品で、最後の盛り上がりも実に感動的です。オーケストラで聴くと、より迫力が増すような気がしますがどうでしょうか?

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38730385