エーザイと米製薬会社が共同開発したアルツハイマー治療薬「アデュヘルム(一般名・アデュカヌマブ)」が16日、米食品医薬品局(FDA)の承認後、初めて患者に投与された。最初の患者となった男性が取材に応じた。 ロードアイランド州の不動産業、マーク・アーチャムバウルトさん(70)は同州の病院でこの薬の点滴を受けた。 アーチャムバウルトさんは「私は幸運な男だ。最後のステージのことを考えなくて済むと思うと感動だ」などと語った。 アデュヘルムは、アルツハイマー病の原因と考えられる脳のたんぱく質を減少させる効果があるという。FDAがアルツハイマー病の治療薬を承認するのは約20年ぶりだったが、この薬の賛否は分かれている。 外部有識者で構成するFDAの諮問委員会は、薬の効果を示す十分な証拠がないと指摘。そのうち3人がFDAの決定に抗議して辞任した。 また1年間の治療費が5万6000ドル(約620万円)と高額であることにも批判が高まっている。米国の公的医療保険制度は、この薬に対する補助額を近々発表するとしている。