AIきりたん「北海道歌」(明治36年)

AIきりたん「北海道歌」(明治36年)

明治36年に北海道タイムス紙が制作した、全10番にわたる非公式道民歌「北海道歌」です。普及することはありませんでしたが、札幌がまだ「原」だったり、樺太を懐かしむ内容があったりと、明治時代の北海道の様子が垣間見える作品になっています。なお、戦前北海道の郷土の歌としては「われらが愛する北海道」(明治41年) sm39207934 が有名だったようです。楽譜はwikipediaより単語解説恨みぞ深き樺太:「恨み」には深く残念に思うという意味もある。樺太は日露和親条約により両国雑居地となったが、樺太千島交換条約(明治8年)にてロシア領になった。北溟の鯤:『荘子』逍遥遊に登場する想像上の魚。「北冥に魚あり、其の名を鯤と為す。鯤の大きさ其の幾千里なるかを知らず。化して鳥と為るや、其の名を鵬と為す。鵬の背、其の幾千里なるかを知らず。怒して飛べば其の翼は垂天の雲の若し。是の鳥や、海の運くとき則ち将に南冥に徙らんとす。南冥とは天池なり。」に拠る。北方の強:『中庸』の「金革を衽として、死して厭わざるは、北方の強なり」に拠る。甲冑を寝具にして死を恐れない北方の人の強さ。南方の強(君子の強さ)と対比される。銅標:後漢の馬援将軍がベトナムの反乱を鎮圧し、国境を示す銅柱を立てた故事に拠る。北辰星下:幕末に北方防備を唱えた長尾秋水による七言絶句「松前城下之作」の「此より五千三百里、北辰直下に銅標を建てん」に拠るか。北辰星は北極星のこと。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39052084