タカハシの集団に連れられ、ささらはつづみの待つ部屋に放り出された。「つづみ。」ささらは眼に涙を浮べて言った。「私を殴」つづみは、無言で、部屋一ぱいに鳴り響くほど音高くささらの右頬をはたいた。はたいてから優しく微笑ほほえみ「あれほど買い食いするなって言ったでしょ。せっかく買ったアイスも溶けちゃってるじゃない」ささらは腕に唸うなりをつけてつづみの頬をはたこうとした。しかしその手は空を切るばかりであった。「なんで避けるの?」「痛いじゃない」〜 『怒れささら』より一部抜粋 〜 sm39182626 ←前 < mylist/69030586 > 次→ ???