[EFT]ミリアルは平和なゲームがしたい。

[EFT]ミリアルは平和なゲームがしたい。

Voiced by https://coefont.studio  ←重要!!! なんとなく、休日にいちゃつくボイチェビたちを見ながら混ざりたいなんて思わないこともなく日々努力していたミリアル。 そんな中、普段企業のプレゼンや公的文章の読み上げまでこなす、才色兼備、完璧超人みたいな実姉アリアルは家に帰るとぐーたらで意外とポンコツ、家事は殆どミリアルに任せっきりで夜な夜な対人戦ゲームに熱中する。 対照的に夜はノベルゲームやヒーリングゲーム、読書やアロマキャンドルなどで日々の疲れを癒すミリアルだったが、いつも唐突に「ゲームやろう!ミリアル!」とデリカシーも無く部屋に突撃してくる姉のことを、煙たがりつつもどこか嬉しさを抱き慣れないながらも一緒にゲームをしていた。 しかし、そんなミリアルでも断るゲームがあったそれはPVPのFPSである。それも今回勧められたのはハードコア系FPSの『エスケープフロムタルコフ』だった、ホラーゲームに近い緊張感、ダークソウルのようにシビアな世界。敬愛する姉の頼みでも、これは断った。しかし、約一か月が過ぎたある日ずぼらな性格からか、計算だったのか半開きになった姉のドアから漏れる光に足を止めた。(また開けっ放しにして……)ドアを閉めようとしたミリアルは、ゲームに熱中するアリアルの声にふと部屋を覗いてしまう、そこには見知らぬ男性と仲睦ましげにゲームをする姉の姿があった。いや、ミリアルはその男の名前を知っていた。(アベルーニ……!)後日「お疲れ様です、アベル―ニ先輩。」「おや、どうしたんだミリアル改まって。」アベル―ニ、それは同じ声フォントスタジオの先輩。スタジオの説明役を務めるこう、ネタにできない感じの人だ。決して悪い人じゃないし、むしろ良い人というか、お姉ちゃんにお似合いというか、そうだからこそオフで仲良くしていると妹としてはすごく気になる人物なのだ。「えーっと最近姉、アリアルと一緒にゲームしていますよね?あれなんてゲームなんですか?」「うん?EFTか、確かアリアルが君を誘ったが断わったんじゃなかったのか。」あれ、同じゲーム?お姉ちゃんや先輩は色んなゲームをするのに一か月以上同じゲームをしているなんて珍しい。「アリアルはFPS好きだけど正直上手くは無いですよね?もしかして収録だったりしますか?」私がそういうと彼は苦笑いした。「姉に対してはっきり言う、それに関してはノーコメント。怖いからな君のお姉さん。でもタルコフは対人戦をする必要は無いんだ。逃げるのが目的だからね。」「逃げるのが目的、ですか。」「そう、逃げるのが目的、EFTは平和なゲームなんだ。」 私はその言葉を信じてしまった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39408710