ミニ四駆・たまごっち・・・なぜ“レトロ”が人気?

ミニ四駆・たまごっち・・・なぜ“レトロ”が人気?

いま、クリスマス商戦の売れ筋おもちゃに、ちょっとした異変が起きています。トイザらス・ベビーザらスお台場店・島村洋充副店長:「巣ごもり需要もある。人気なのがボードゲーム。昭和からある『人生ゲーム』とか。“昭和・平成レトロ”ブームが相まって、多くのお客さまにご購入いただいている」“昭和・平成のレトロブーム”といっても、懐かしいだけで、売れているわけではありません。かつてブームを巻き起こしたおもちゃは、新たな進化を遂げています。TAMIYAの『ミニ四駆』が走るサーキット。最新のプロジェクションマッピングを使った光の演出が、レースを盛り上げます。1982年の発売以来、ミニ四駆の販売台数は、1億8000万台を超えました。爆発的なヒットと切り離せないのが、マンガ雑誌『コロコロコミック』。ミニ四駆を題材とした連載がブームをけん引したのです。1980年代の『ダッシュ!四駆郎』、90年代の『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』。そして今年9月、新たな連載が始まりました。小学館コロコロコミック編集部・脇立樹さん:「親子2世代で楽しんでもらえる漫画を目指している。大人層も一緒に取り込んだうえで、新しい体験を一緒に楽しんでいける場をプロデュースしていければ」そして、23日に発売から25周年を迎えた『たまごっち』。25年かけ、世界中で売れた数は8500万個以上。世話をさぼると、すぐ死んでしまう液晶画面のペットが社会現象になりました。時代とともに進化してきた、たまごっち。新しいたまごっちは、腕につけられるようになりました。いまどきのスマートウォッチ型になっても、触ったり、話かけたり、お世話をしないと懐いてくれません。バンダイネットワークトイ企画部・安田江利果さん:「スマートフォンは都合がいいときに都合よく遊べるのが便利だが、そこを逆手に取って、ちょっと面倒で手がかかるけど、あえて、たまごっちで遊ぶのが良さかなと」新しくも懐かしいのが、魅力のようです。30代の父親:「親世代が懐かしい思い出があって、機能が変わっても手に取りやすい」小学3年生の娘:「また世界中で大ブームになると思う。とても楽しくて、ブームが再来するといいなと思う」◆なぜ、いま“レトロブーム”なのでしょうか。トレンド事情に詳しい日経BP総合研究所・品田英雄上席研究員に聞きました。これまでの子どもだけをターゲットにした商品とは違い、祖父母・親世代の懐かしさを感じる世代を巻き込み、ターゲットを広くしています。いまの若い世代は“アナログ”“懐かしさ”を“新しさ”と感じているといいます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39665142