春は嘘、あなたの蜃気楼Music / 98 ( https://twitter.com/98qtate )Vocal / 可不Illustration & Animation / アカシア ( https://twitter.com/akasiaLL )off vocal: https://piapro.jp/t/-V0n ◆歌詞◆逆さま空に落ちる夢に飛び起きて忙しく窓を叩く風に頭痛がしたひとりでこんな朝を迎えるのが怖いからあなたの匂いがまだ残る枕で眠っていたいのにワンルームから連れ出そうとするこんな季節が憎らしくて春めく窓の外にばかり目が向いてしまうのはあなたの息遣い、風に乗りこの部屋に吹き込むから明日も変わらない生活が胸を締め付けるだけあの日を書き綴る掌の中に、ほら、花びらひとひら花の街行く人の群れを掻き分けて不思議と汗ばむから鍔広帽子を扇ぐこの手を引かれるように辿り着いた河川敷何度もここに来ては腰掛けた広いベンチの端隣に座る蜃気楼なんて川面に流れてしまえばいいのに春めくベンチに乗った小説が風にはためいているあなたが残した文字の束を餞と散らしていく白紙の人生を侵すように淡い色が染めるならもう何も要らないと勘違ったあの日に惑う足が止まって寝苦しいこんな夜にあなたは降る花と消えた書きかけの物語だけ置き去りにしていつでも扉の音に「おかえり」なんて言えるようにあなたの匂いがするこの部屋で待ちながら途切れた言葉だってその続きを繋いで描いて吐き出した文字からあなたを紡いでそれが嘘吐きだって失うことを認めたくなくて思い出のあなたが紙に躍っている 春めく窓の外がじきに青い風に揺れたらあなたを忘れてしまうことが何よりも嫌だから今はただ、うららかに過ぎるこの季節から耳を塞いで捲るページの隅に、ほら、花びらひとひら