けものフレンズ3シヴァテリウムフレンズストーリー_km3

けものフレンズ3シヴァテリウムフレンズストーリー_km3

可愛らしい声のすごい子シヴァテリウムは、中新世後期から更新世にかけて、東アフリカ地域に出現したとされる哺乳類です。彼らの体高は約3mもあり、キリン科に属する大型の草食哺乳類に分類されています。しかし、分類学上はキリン科になっていますが、キリンと比べて首や四肢は比較的短く、現存の動物の中ではオカピに似た姿をしていたと考えられています。また、木の上の高い葉を食べられるように首や足が長く進化したキリンに対して、近年の研究からシヴァテリウムは生息した環境や時代に合わせて、草本なども食べていたことが分かってきました。シヴァテリウムの一番の特徴は、何と言っても頭についている2対の角かもしれません。目の上にある円錐状の角に加えて、その後方に平たい翼の様な形をした顔ほどの大きさの一対の角を持ちます。全体的にどっしりとした姿から、昔はしばしばアフリカゾウと比較されていました。古代生物たちがどんな生活をして、何を食べていたかを予想する上で非常に重要な作業が、化石をもとにした体重の推定です。しかし、従来の推定方法は精度が低く、例えばシヴァテリウムの体重も当初は1230-3720kgと誤差の大きい体重が推定されていました。それが近年、三次元スキャンなどの技術開発や分析方法の急激な発展によって、推定精度の高い方法が次々と開発されるようになりました。最新の研究では、シヴァテリウムの体重は1246kg(誤差の範囲は857-1812kg)と推定されています。当初の推定より軽くなってはいますが、シヴァテリウムは、体重約800kgのキリンよりも体重が重かったのではないかと考えられています。今後、さらなる技術の発展により、誰も見たことのない生物たちの知られざる姿や生態がどんどん明らかになっていくことでしょう。◎野生動物研究者 内田 健太 フォト解説より

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40351972