静謐で曖昧な夏芝居 - 白玉美月

静謐で曖昧な夏芝居 - 白玉美月

「真夏の天地は、昼も夜も、まことに澄みきつた寂しさである。日の光りの照り極まつた真昼の街衢に、電信柱のおとす影。どうかすると、月の夜を思はせる静けさの極みである。夜は又夜で、白昼の如く澄みきつた道の上のわづかな陰が、道をしへでも飛び立ちさうな錯覚を誘ふ気を起させる。世の中が昔のまゝだつたら、都会も田舎も今はかう言ふしみ/″\した寂しさの感じられる夏の最中である。かう言ふ季節の、身に沁みた印象が、はなやかな舞台を廻り道具にして夏の芝居にひそかな、どうかすれば幽暗な世界を出現させようとするものなんだらうか――。」(折口信夫『夏芝居』より)youtubeもよろしくお願いします!→ https://www.youtube.com/channel/UCDzLEJ5i0MvGxDuArQpPA1A (動画、画像および楽曲の無断転載、使用は禁止です)

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