エッケルト:葬送行進曲「哀の極」

エッケルト:葬送行進曲「哀の極」

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k )。1897年(明治30年)1月11日、明治天皇の嫡母であった英照皇太后が崩御しました。この頃、軍楽隊教官として招かれ、約20年にわたって日本の洋楽教育に携わっていたドイツ人軍楽家フランツ・エッケルト(1852 - 1916)は、日本政府から英照皇太后の葬送曲作曲を依頼されます。エッケルトはこれに応じて葬送行進曲を作曲し、同年2月の大喪儀において初演されました。この曲は「哀の極」と命名されました。曲名の読み方については、日本陸軍では「かなしみのきわみ」、日本海軍では「あいのきわみ」と呼んでいました。この曲の総譜には作曲の目的から「該曲ハ平常猥リニ吹奏ヲ厳禁ス(みだりに演奏してはならない)」との注意書きが記され、練習の時には楽器を持たず、楽譜を見ながら手真似で指を動かしていたといわれています。なお、この曲は使用用途を「大喪儀及皇族の御葬儀」と定められていましたが、海外の君主が崩御した際にも演奏される場合があり、1910年(明治43年)5月29日に開かれた日比谷公園野外音楽堂で行われた陸軍戸山学校軍楽隊による公園奏楽で、1910年5月6日に崩御したイギリス国王エドワード7世の追悼のために演奏しています。警視庁音楽隊

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41101786