G・ミュレー 交響詩「ヴェンデンミア(葡萄の収穫)」(1936)

G・ミュレー 交響詩「ヴェンデンミア(葡萄の収穫)」(1936)

最初から最初までイタリア節全開で面白いです♪中間部も抒情的でどこか懐かしく、ミュレーの豊かな才能を感じさせます。ただ、彼は体制派(ムッソリーニ政権)の作曲家というだけでなく、いくつもの音楽院で院長を歴任するなど、当時のイタリア音楽界で絶大な影響力を持っていた事、また保守派重鎮として当時の若手前衛作曲家達の頭を押さえていたとみなされ、戦後完全に音楽史から抹殺(それま日常的に行われていた、教会での演奏も禁止)されてしまいました。「忘れ去られた」ではなく「葬り去られた」作曲家です。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41248123