光よ!

光よ!

もしもパヴァーヌ1章~2章前編の出来事が先生が来る前に起きていたら、ゲーム開発部はアリスが抜けたことにより人数不足で廃部。モモイはそのまま植物人間か息を引き取り、ユズは周囲からのいじめが再発し精神的に追い詰められ行方不明になり、ミドリは姉を失ったショックで精神崩壊か誰かに唆されてリオに憎悪を持ちアリウスかどこかへ姿を消す。それでもミレニアムは回り、彼女たちがいなくともキヴォトスは成り立つのだ。人々にとってアリスの処分はコラテラルダメージにも過ぎない事象。もしくはそのヘイトをゲーム開発部の彼女たちに集中させられるだろう。世界は残酷だ。だが残酷だからこそ人々はどれだけ辛いことがあっても、目の前で大切な人がみんないなくなっても、世界の為に、誰かのために前に進む以外の価値はなく、進めなければ生を諦めるしかない。誰が行ったか「戻れば一つ進めば二つ」。「現実は戻れば虚無、進む以外に意味なし」である。もしこれを読んでいる人が同じ出来事に直面し、全てを失った時、果たして誰かのために進み続けることはできるのだろうか。私はそれができる人は元より誰かのために生きている人にのみできる才能であると思う。そして誰かの為に生きられない人はもはや生きる価値はないとでも言われてるのかのように、消えるか自分を壊して自分を犠牲に誰かの為に生きなければならない。IFの彼女たちはそれができなかった。かの世界のユウカ達ですらそれを「なかったこと」にもできない事象だろう。どれだけ怒りをぶつけても、どれだけ涙を流そうとも、そのような感情を出す暇も考えも与えられず、進むしか選択肢はない。諸行無常。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41435165