日英伊が次期戦闘機の共同開発を発表、日本は米以外のパートナーは戦後初

日英伊が次期戦闘機の共同開発を発表、日本は米以外のパートナーは戦後初

日・英・伊3カ国は9日、日本の次世代戦闘機構想と、英伊の「テンペスト」計画を統合すると発表した。第2次大戦後、日本が主要な防衛プロジェクトで米国以外の国と協力するのは初めてのことだ。英国とイタリアはすでに、共同で次世代戦闘機の開発にあたっていた。今回そこに日本のFX計画が加わった。強力な人工知能とサイバー戦争能力を備えた、高速かつステルス性の高い戦闘機を開発するのが狙いだ。 主要な開発企業は英国のBAEシステムズ、イタリアのレオナルド、そして日本の三菱重工業だ。協力すれば、巨額の開発費を分担することができるだろう。ただ、どのように各国が分担するか、どこで開発を行うかなどの詳細は決まっていない。だが英国のスナク首相は、そのメリットは明らかだと語る。 スナク英首相「私たちは、技術的に高度な戦闘機を製造する能力を持つ、世界でも数少ない国の1つだ。これは重要なことだ。 私たちが直面する新たな脅威から国を守ることができることを意味するからだ。 また数十億ポンドの経済効果をもたらし、国内で数万人の雇用を支えることになる」 また日本にとっても大きな転機だ。第2次大戦後、日本が主要な防衛プロジェクトで米国以外の国と協力するのは初めてのことだ。そして日本が進める大規模な防衛力強化の一環でもある。日本政府は今月、防衛費を5年間で1.5倍超の40兆円台前半にする計画を発表する見通しだ。次期戦闘機開発には、さらにほかのパートナー国が加わる可能性も初号機の配備は2035年までを目指す。だが、仏・独・スペインは現在、独自の戦闘機プロジェクトを進めている。 米国もこの発表を歓迎。だがこの発表は、日本が米ロッキード・マーチンの技術支援を受けるとしていた、かつての計画を取りやめたことを意味する。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41497613