中国国務院は11月30日、元中国疾病(しっぺい)予防管理センター主任高福(こう・ふく)氏を含む3人の官僚を中国共産党の国家自然科学基金の副主任から解任すると発表しました。中国当局は解任の理由を明らかにしていません。内部事情に詳しい関係者は、国家疾病予防管理局と国家疾病予防管理センターが現在、習近平主席の陣営(じんえい)に引き継がれていることから、高福氏の解任は粛清(しゅくせい)の兆候(ちょうこう)だと分析しています。江沢民(こう・たくみん)氏が亡くなり、中国共産党の防疫(ぼうえき)政策が転換した今、高福氏が再び異例の解任となったことは、彼の背後にいる勢力も粛清の対象となる可能性があることを意味しています。2021年6月15日、アメリカ下院(かいん)の共和党議員二人が「世界は知る権利がある法案」を提出しました。法案は、アメリカ大統領に対し、マグニツキー法の関連規定に基づき、当時中国疾病予防管理センターの主任である高福氏を含め、新型コロナウイルス感染に関連する中国の当局者や衛生機関の責任者を名指した上で、制裁を課すことを求めていました。