森高千里 - 渡良瀬橋

森高千里 - 渡良瀬橋

和の様式美  今の日本で和の美しさを語るとしたら・・・ その対象は容易に幾つも挙げることができる。 しかし、そのうちの幾つが日常生活の中の美として残っているのだろうか。 京都、雅の街 しかし 京都の人が皆が、昔ながらの生活をしている訳ではあるまい。 生活様式の中に残る伝統的な部分、それが尊いのではあるまいか、もし残っているとすれば・・・ 神社仏閣は現存するからこそ価値がある。 文化的価値がある。 だからこそ古(いにしえ)の様式美も知ることができる。 またしてもしかしである。 建造物なとの評価が、古さにのみあるのであれば、 そこで知る様式美と、今も伝統的な生活様式の中にある活きた様式美とは 根本的に異なるものだろう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この「渡良瀬橋」のシングル・リリースは1,993年の一月です。私がこの曲を始めて聴いたのは通勤途中の愛車の中と記憶しています。激しいショックと足利に行くという決心とが同時に起こりました。当時はまだ、動画素材の確保などというつもりはなく、ともかくもデジカメだけ持って、あとは目に焼き付けようと考えて、足利に向かいました。一度目は梅雨入り前の足利駅から勘を頼りに歩き、撮影して終わり。二度目は紅葉が眩しい時期に。その美しさに目を奪われ満足して帰ったことを覚えています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーセルフカバーを唄う森高千里さんの姿をTVで観たことがきっかけとなり、動画作成の意欲は頂点に達し、古い素材ファイルから、かき集めたところ、3,000を楽に超す数が集まりました。素材の解凍、レタッチに時間を要しているうち、足利銘仙のことを思い出しました。足利市内で三つの撮影ポイント、駅、床屋さん、渡良瀬橋を取り終えた夕間暮れ、私はその人と出会ったのです。足利織物伝承館で見た「足利銘仙」を着こなした女性が土手をゆるやかに歩いて来たのです。これこそが足利に生きる現在の生活様式の美の最たるもの。こうしてコンセプトが明確になりました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41918689