いまはむかし。これはVFDなる邪竜がまだ娑婆の空気を吸っていたころのものがたり。一人の眼鏡をかけた胡散臭い男が、金色の髪をもつそれは美しい女を連れ、銀色に輝く戦車に乗って、黒き小虫の飛び交う幻の竜の里へとやってきたそうな。男が大きな壺と奇怪な虫を取り出して何やら呟くと、あれ不思議。どこからか恐るべき邪竜があらわれて瞬く間に竜の里を闇に染め上げてしまったんだと。里の住民たちはこの男を倒すべく力を合わせて立ち上がった。しかし、勇ましき花の騎士を向かわせるも、男の戦車の前に敢え無く敗北した。そして、洞窟に棲まう美しき結晶竜を目覚めさせるも、戦車から飛び出した奇怪な術を操る巫女によってその蒼の輝きは失われた。消えれども幾度となく現れる戦車を前にしつつも住民たちは諦めなかった。小虫の導きを得て、手数で押し切れば、少数の男の軍勢は瞬く間に崩れ去っていった。自律型増幅器を駆る男によって目覚めさせられた鬼神と、運命と破壊と死を司る不死の戦士が民たちに味方をしたんだそうな。途中、老獪なる神の介入もあったが男の敷いた魔術によって防がれ、不死の戦士が男の戦車の前に斃れた。両陣営は互いに疲弊しつつも、その勝利の天秤は里の住民たちに傾きつつあった。そして、追い詰められた男が懐から取り出したるは、二つの小さき賽。男の眼鏡が妖しく輝き、口を開くとこう言った。「なあ、この勝負…ダイスで決めないか?」幽鬼うさぎかわいい。