初投稿です、よろしくお願いします曲, 映像 - くむるす音声 - VOICEVOX:冥鳴ひまりTwitter : @cumulus_gelatinpoetry reading 我々がある場所へ訪れた時、「ここに来るのは人生で最後だろうか」と思う時がある。足を踏み外した瞬間、その空間は記憶の中に封印され、実態とはかけ離れたものとなり、作り話ーフィクションとも大差ない形相を持つ。同様に「この人ともう会うことはないのだろうか」と思った瞬間、1匹は記憶の中に封殺され、実態としての人間は消失する。いわばフィクションとなった貴方に対して一体何を惜しめばいいのだろうか。 例えば、夢で貴方をみた後の朝は酷く眩しく感じるし、昨晩までの世界の何倍も現実味が漂っている。或いは、貴方に貰った手紙を読み返した日には、自分の吐く言葉がどこまでも浅はかなものに感じる。貴方の化石は今日も私を苦しめるだけで幸福のひとつも与えることはない。 私はもう期待も失望もしていないし、2度と願うものもない。ただ、何処までも卑しくて姑息な貴方のやり方には反吐が出てしまいそうだ。悪い事は言わないから、どうか私の記憶に棲みつくのは今日で辞めてくれはしないだろうか。貴方にすっかり狂わされてしまいそうなんだ。