鎖錠の夢　feat,初音ミク

「誓いの言葉も、幸せな結末もなかったけれど。」緋色の街、黄昏る空を眺め、二人。皺枯れた花束を背に明日を待っている。「何一つ、救われ無いんだ。」湿る廃墟の隅で砂が舞う、その音を貴方は掻き消した。影絵の煤、錆びた硝子玉は光を映す。騒然と鳴くカササギを見ては指を指す。浅はかな言葉を並べて誰かに傷をつけて救われる命が望まれる事を、ただ。酷く掠れ、痩せた身体は、遥かな夢を祈る。こんな誓い合った日を望み、蝕まれて、どれほど経つだろうか。確かにあった鼓動を抱え切望は一つ、貴方が今に抗う、その結末に細やかな鎖錠の夢を。仄かな灯り、白い造花のブーケを捧げ、紅く染まった頬に手を添えて貴方を確かめる。いつの日か息を止めるその最後の時まで些細な笑顔を守っていたかったんだ。目を瞑いだ脆い身体から、黝い水が漏れ出す。これが貴方の望んだ最後ですか？残される僕はいつまで一人ですか？この心も、傷も、痛みも、分かち合えなくなるんだろう？「それじゃあ、私を殺して。」今日が貴方の式日なら、私はもう、透明になればいい。鎖で鍵掛けられた貴方の声を… 眠り箱の冷たさの中、安らぎを得た貴方の眼を閉ざす。守れなかった笑顔を抱いて「ただ、貴方を愛しました。」残酷にも綺麗な儘、あの日と同じ空に見送られて。ーーーーーーーーーーーーーーークリオネです。やっと書きたいものが固まったような気がする。聞いてくれたら幸いです。 mylist/72360317

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42156472