「WSJ」が報じた郭文貴の「被害者」は本当ですか?

「WSJ」が報じた郭文貴の「被害者」は本当ですか?

郭文貴氏は3月15日にFBIによって強制連行され、その後、保釈されずに拘束され続けています。ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所の検察は、「2020年4月20日から2020年6月2日の間に、郭文貴氏とその共謀者がメディア企業であるGTVの5,500人以上の投資家に約4億5200万ドル相当の株式を販売した」と主張し、郭文貴氏の収監継続を求めています。しかし、その5,500人以上の投資家のうち、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所は具体的に指名できる被害者は1人もおらず、さらに彼らが被害者であると信じさせる証拠も何も示していません。数週間後、かつて中国で勤務し、現在シンガポールに在住しているウォール・ストリート・ジャーナルの記者であるシャ・フア氏が、最終的にいわゆる「被害者」の一部を見つけたと主張しました。しかし、彼女の挙げたリストはさらに疑問を投げかけるものでした。彼女の記事には、郭文貴氏とそのミッションの支持者として彼に投資しましたが、約束したリターンを得られなかった、あるいはお金を引き出すことができなかったなどと、似たような経験をした投資家が何人も掲載されているそうです。個人を特定する前に、投資家が資金を引き出せなかった唯一の理由は、政府が資金を差し止めたからだということを示していない部分は、この記事の主な欠陥として指摘される必要があります。実際のところ、GTVが初期資金調達を終えてからわずか2カ月後の2020年8月、SECとFBIがGTVの投資家資金を調査・押収していることをウォールストリートジャーナルで報告したのは、正にシャ・フア氏自身でした。無論、その事情については彼女も全ての人もよくわかっているはずです。GTVは、初期から政府の取り締まりにより、成長するチャンスさえありませんでした。ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、郭文貴氏の詐欺容疑による被害者を特定するために記事を書いた後も、「被害者がいったいどこにいるのか」という重要な疑問が残されました。バーナード・マドフ氏やバンクマン-フリード氏のような人物に対し、検察が喜んで保釈を申し出たのに対し、被害者が一人も特定されていないにもかかわらず、郭文貴氏は依然として収監されたままです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42163348