けものフレンズ3オオカワウソフレンズストーリー_km3

けものフレンズ3オオカワウソフレンズストーリー_km3

世界カワウソの日なので南米に生息する世界最大のカワウソ。 頭からお尻までで165センチメートル近くあり、70センチメートル程のしっぽを入れると2 メートルを優に超える。 水をはじく赤褐色のなめらかな体毛、水かきのある四肢、 強い推進力を生む平たい尾など、泳ぎに特化した体の特徴をもつ。 オオカワウソを、動物園で人気のコツメカワ ウソを単純に大きくした姿、 とイメージするのは間違っている。 ブラジルのアマゾン研究所で、保護されていたオオカワウソを初めて見たとき、その形相がコツメカワウソの愛くるしさとはかけ 離れていたので驚いてしまった。ちょうど、与えられた魚を両手で持ち、一心不乱にかぶりついているところだった。 口元からのぞく鋭い歯列。ぎょろりとひんむいた目。 隔てる檻には、「危険 !手を近づけるな」 という張り紙が目立つように張ってあった。ただ、好奇心が強く遊び好きなところは共通しているようで、 蛇口から出てくる水と戯れたり、魚を放り投げてはまたくわえるのを繰り返したりといったチャーミングな姿も見せてくれた。 野生のオオカワウソは、両親と子供たちの家族単位で暮らし、群れで狩りをする。主食は魚で、1日に3~4kgも食べる。 時には協力して小型のワニを襲うこともある。ボリビアのエセエハ族に伝わる 神話のひとつに、キャッサバ芋を食べすぎた男が、 芋をのどにつまらせ、 水を飲もうと川に飛び込んでそのままオオカワウソになった、という物語があるらしい。 だからオオカワウソは大食いなのかもしれない・・・。 一度だけ、野生のオオカワウソを見たことがある。 夕方、ボートで調査基地に戻る途中、ふと岸辺に目をやると、1頭のオオカワウソが巣穴から半身を出してこちらを見ていのだ。 すぐ巣穴に戻ってしまったが、 なんとか一枚だけ写真を撮 ることができた。 後日、その近くに自動撮影カメラをしかけたところ、ファミリーが出入りする様子が映っていた。 アマゾンの豊かな森と川に支えられたこの大きく魅力的な動物の営みが、 これからもずっと続いていくことを願わずにはいられない体験だった。(野生動物研究者 武 真祈子 フォト解説より)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42290889