FPSはひどくざらついた世界で、実力ない者は淘汰される正に自然の摂理を体現する様相を呈していた。それを当たり前とする見方は存在したものの、これからのFPS全体の展望を見たときに、 現在の体制では人口の増加と減少は均衡し、いつかは減少の一途を辿る深刻な懸念が存在していた。初心者層の流入はこれまで通りで合意となったが、ゲームを程なくプレイする中間層(メイン人口)の流出が、ここまで顕著になったケースは類を見ない。そこで転用されたのは脳内に直接侵入できる遠隔デバイス、名前、出所、全て不明の技術だが、旧列国のお墨付きをもらったなら・・・まあ説明は不要だろう。ターゲットとなったのは、そのゲームで敗北が続く、もしくは以前に比べてプレイ時間が減ったなどの、アンスト寸前のプレイヤーである。そういったプレイヤーの脳内で説得をすること、場合によっては魅力において競合することだったあり得る。侵入する各ゲームのアドバイザーは、全国点々から募り、多くの経歴が要件となる超高給取りである。しかし1人に対して、アドバイザーが1人と、採用用件はどんどん簡単になっていった。現在、中間層の回復は劇的なものであるが、人事を怠ったこのツケは、どこかで払うことだろう