けものフレンズ3イリエワニフレンズストーリー_km3

けものフレンズ3イリエワニフレンズストーリー_km3

個人的にすごく好きなフレストです。1話#00:152話#07:403話#15:10ワニ類は世界の熱帯域に広く分布しています。その中で、イリエワニは東南アジア全域そしてその周辺のインド、オーストラリア、ニューギニアなどの沿岸部の汽水域および河川の淡水域にいます。特に入江やマングローブ林を好むのでこの名前がついています。また、地域によっては河川をさかのぼって、少し上流域や湖、沼などにも生息しています。海水でもよく泳ぎ、海流に乗って時には大陸から離れた島嶼にまで移り棲みます。熱帯から遠い日本でも南西諸島や八丈島での発見例がありますが、もちろん定着はしていません。ワニ類の中では、最も大きく、体長が7m、体重が500kg以上にもなります。非常に攻撃的で、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類など、広範な脊椎動物を襲って餌にします。したがって、このワニが分布している地域はヒトや家畜も襲う大型動物としてたいへん恐れられています。ヒトを襲った個体は、人食いワニとして有名になります。昔のことですが、第二次大戦では、敗残して東南アジアに残った多くの日本兵が襲われたとのことです。しかし、そんな獰猛なこのワニでも、卵(大きさは5~8cm)から孵った小さなワニは弱く、鳥谷大型の魚など他の動物に捕食されてしまいます。そこで、母ワニが卵および子ワニたちにかぶさったり、背中に乗せたりするなどして守る行動が良く知られています。ですが、おとなまでに無事に成長できる個体の割合は小さいようです。食われる側の動物から見れば、イリエワニはきわめて獰猛ですが、別の側面から見れば、母性本能の発達した優しい動物でもあるのです。 餌を探しまわるのではなく、じっと待ち伏せるタイプの捕食者で、獲物が水辺にくると一気に襲います。そのために普段は体を水面下におき、両眼と鼻先だけ水面上に出して長時間じっとしています。襲うときは上下の顎を大きく開け、多数並んでいる鋭い歯で獲物を強く挟み、一気に水面下に引きずり込んで溺死させます。そして、そしゃくすること無く飲み込みます。ですから、イリエワニが分布しているところでは、かれらがどこにいるのかほとんど分かりません。獲物を襲うときのダッシュは水辺から10メートル以上にもなり、そのスピードは非常に速いようですので、油断禁物です。動物園でも、油断していた飼育者が襲われる事件がたまに発生しています。大型哺乳類とおなじようには、調教はできないようです。(進化生態学者 松本忠夫 フォト解説より)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42445162